それからどれだけの時間がたったかはわかんない。

「…ありがと…な」

運生…?泣いてるの?

「…俺さ…もう諦めてたのかも…」

「…ん」

「…これから…がんばる…。めい…ありがとう。めいもがんばれよ。」

運生は私に向かって初めて笑顔を見せてくれた。なんとなく笑ってることはあったけど、運生は笑顔がやっぱりかっこいい。

私は運生の突然の笑顔にドキドキする

「…あ?どうかしたか?」

「…な、んでもない。私…今日は帰るね。明日、決着つける」

「…これもっとけ」

渡されたのは運生がいつもぶら下げてるネックレス。

「ありがと。じゃあ…」