「そろそろ帰るか」
「え?まだ12時だよ?」
「いいから。行くぞ」
「う、うん」
私は運生についていく。
「あ、めい。飲みもん買ってきてくれ」
病室の前まで来て急に運生が私に飲みものを買ってきて欲しいって…もしかして具合悪いのかな?
「わかった。」
自動販売機でお水を買って病室に向かう。
ーガラガラー
ーパンッッ!!ー
「…え?」
「「「退院おめでとう」」」
な、に…これ…。
「今日運生とめいちゃんがいない間に飾り付けしたんだよ!退院祝いパーティ」
「…うそ…」
「これ、ケーキ。こっそり夏子さんに買ってきてもらったの!」
「…ありがとうぅ〜」
私は今日、笑顔でいようと決めたはずなのにやっぱり泣いてしまった。