「…私ね、みんなに話さないといけないことがある」

「うん。なんでも聞くから」

「あのね…」

いじめのこと。親のこと。全てを話した。途中途中、苦しくなったけど運生が背中をさすってくれた。

「めいちゃん…つらかったね」

「精羅?!なんで泣くの?!」

「だってぇ〜」

ええ!!ど、どうしよ!

「大丈夫。精羅…ほら…涙拭け」

「拓ちゃんありがどぅ」

私はどうすることもできなかったけど拓哉はそっと精羅にハンカチをわたした。もしかして…

「ふたりって付き合ってたりする?」

「ええ?!めいちゃん?!」

「え、違うの?」

「違くないよ。精羅は俺の彼女!」

拓哉が、いつもの拓哉じゃないようにみえて私はクスッと笑った。

「いいカップルだね。」

「も、もぉ!めいちゃん」

「精羅…恥ずかしい…わりぃな」

見てるこっちがはずいし!

「運生はよくこの中に入られたね」

「だろ?ピンク感ハンパねぇもん!」

「星!そんなのだしてねぇよ!」