「そうだ、めい」
「な、なに?!」
仲直りしたからといってそう簡単にうまくしゃべれるはずがない。…私は思いっきり声が裏返った。
「…精神病…の友達のことなんだけど」
「うん…?」
「精神医を探しているのか?」
「…うん。…」
「…俺の友達の叔父が精神医に勤めてるんだけど、そこに行ってみるか?」
「え?!…いいの?!」
「一応聞いてみるけど、いいと思うぞ。…隣町の小さな町でやってるんだけど…あんまり有名じゃなくてな。…けど腕は確かだから」
「…へぇー」
「俺の友達、もともと精神病だったらしんだよ。けど治してもらったって」
「そうなの?!」
「ああ。友達も治るといいな」
「うん!明日言ってみるね!」