ある日、私は1人でおつかいに行きたいと言った。それが全ての始まりだった…

〜10年前〜

「めいもおつかい行きたいっ!」

「だめだ。」

「行きたいぃ!行きたいぃ!」

「…1人じゃ危ないだろ?」

「うぅ…」

「お父さん!いいじゃないの。」

「…母さん、めいになにかあったら…どうするんだ」

「…めい、お父さんもこう言ってるからもう少し大きくなってからにしようか」

「…いやだ!」

私は自分のお小遣いとカバンを、もって家を出た。

「めい!!」



「めいだって1人でいけるもん」

あれ?…あのミラーに映ってるのお母さんだ!なんでついてくるの?!

ーダダダダダダダー

私はお母さんについてこられるのが嫌で走り出した。

「めいっ!!?」

ーブッブーーー!!!!ー

「え?」

ードンッッッ!!!ー

…あれ?血がたくさん…でも意識がはっきりして…

「…お……お母さん!!!」

ひかれたのは私ではなく、お母さんだった。

「お母さん!!!」

「誰か救急車を!!…お嬢ちゃん大丈夫?」

「お母さんが…」

それから13時間後お母さんは息を引き取った。