…。拓哉の病気…それは

「精神病だよ」

「…え?」

「俺小さい頃からいろいろあって。」

「で、でも!」

「めいや精羅、星の前ではおかしくなったりしないよ。だって、心をひらいてるんだからね。」

「だったら…」

もう治ってるんじゃ…

「3人の前じゃ、だよ?いつ俺がおかしくなるかわからない…。もしかしたら、3人の前でもおかしなことをするかもしれない。それがすっごく強いんだ…」

拓哉…

拓哉の手が震えていることに気づいて手を握った。

「…ありがとう。…だから…」

「…だから?」

「…都内の病院に行こうと思う」

「…都内の病院?…だ、大丈夫だよ!おかしくなんてならないよ!なっても全力で止めるし…」

「違うよ!…都内の病院に精神病を治す専門の人がいるんだ。だから…直そうと思って。今までは薬でごまかしてきたけど、それじゃあ体が持たないし。必ず直して戻ってくるから」

「…拓哉」

〜回想終了〜