「男どもがさくらをチラチラ見ては、顔を赤くするし」



「そうか。嫉妬か惚気だかよくわからねーが、一応嫉妬という部類に含まれているんだろう」



そしてあの笑顔がたまらない。



俺の方が身長高いわけだから、さくらが自然と上目遣いになって笑ってくれる。



それが花が咲いたみたいに、綺麗で、静かで、儚い。



さくらの笑顔を見る度に、元気が出てくるし、一生大事にしていたいと思う。



「取り敢えず、空いてるこの店に入るか」



入ったクラスでやっていたのは、お好み焼き。



持ち帰りを4つ注文し、集合場所である中庭に向かう。