抱き上げて静かに背中を撫でていると無意識に僕の服掴んでくる。

「大丈夫、大丈夫」

ゆっくりと瞳を開いていく。

僕に気づくなりピタリと隙間なく抱きついてくる。

ゆっくり背中を撫でていると

「「私、僕達を置いていかないで」」

「寂しかった?」

ふるふると首をふる

「寂しくなかったの?」

ギュッと力を込めて抱きついてくる。

「意地っ張りだな~」

こんな二人はとても可愛い
甘えん坊のくせに我慢するから僕が気づいてあげないと。

それにしても、何でこんなに傷ついていたのかな?

「誰にこんなことされたの?」

ビクッと身体が揺れた、

「大丈夫~大丈夫。そんなに強い奴なんていないはずだけどなー。」

「ルーが居ないときにカグヤや僕に魔力干渉をしてきたんだ。僕らを精霊と勘違いして
使役しようとしてきたんだ。」

「それだけならどうってことないの、カグラと私のほうが強いわ。」

「僕達の契約印に気づかないで安っぽい武器に捩じ込まれそうになった」

「で、ルーとの契約印と反発しあつて力が暴走したって訳」

飄々とこの二人はゆうが血だらけになるにしては理由が少し足りない

(成る程ね~。そういう訳か)

「ばれずにかばえたの?」

「「うん、えっ!」」

「何でわかったの?」

当たり前でしょ♪

「武と月の神ルアこと神夜、神楽のマスタ
ーをなめちゃダメでしょ~。」

「「むかつく」」

「僕にしかできないからね~」

ふざけていってみたら

無言で蹴られた。