「サタンはどうするって?」 「無論ベルゼブブを倒すって。優雨の世界に入ろうとする小賢しい奴を絶対に許さないと熱り立っていたさ」 少しの笑いを含めながらそう言ったアルム。 「彼らしいね…」 「あぁ、そうだな」 彼の笑みに釣られ優雨も、ふっと笑みをこぼした。 「サタンがそう言ってくれたんなら僕も頑張らないとね。ベルゼブブぐらい簡単に倒せるでしょ」 ちょっとだけ楽しみだな、優雨はそんな思いを胸に抱きながら、後の話を聞いた。