こっち向いて笑って。



あれから、時間は過ぎて昼休みになった。



「黒瀬、用事あるからちょっと行ってくるね?」

「わかった。早く来いよ?」


そして、私は屋上に急いでいった。




「あれ...?誰もいない。」


周りを見回しても人なんかいなかった。


いや、訂正。一人いた。


扉の陰に座って寝てる。



「あの、起きてください。」


「んっ....?あ、藍原さん!」



この人が、手紙を書いた人かな?


「来てくれたんですね、よかった。」


「あの、何か用事ですか?」


すると、その人は私の目を見つめてきて


「藍原さん、好きです。


僕と付き合って下さい。」




告白された....って、私に!?


「あ...私、付き合ってる人いるんだよね。だから、ごめんなさい..」


断ってもう帰れるとおもってたのに。


「知ってます。それでも、好きなんです。」


彼は私を見つめたままそらすことは無く、私もそらせなくなっていた。


「あ、いや、だから...」


「僕のことも、見ていて下さい。」


すると彼は屋上から出て行ってしまった。


志乃ちゃんがいっていた通り、私のモテ期到来?