「そろそろ帰るか。」

「うん。」

プリクラを撮った後はゲームセンターで

UFOキャッチャーやったりして遊んだ。

「送ってくから。」

「いいです!」

「暗くなってきたし、一人じゃあぶない

だろ?」

私は子供ですか!?

でも、黒瀬のことだからついてくるか。

「じゃぁ、お願い。」

「お、素直じゃん。」

私は黒瀬を置いて歩き出した。

「おい、置いてくなよ!」

私は早く帰りたいんです!

黒瀬は私の隣まできた。

「聖奈、今日楽しかった?」

「どっちかというと、楽しかった。」

結構迷惑で、嫌だって思ってたけど、

黒瀬といると意外と楽しい。

って、ダメダメ!黒瀬とは

今日でおさらばだ!

「そっか。次も連れてってやるよ。」

「も、もういい!」

「なんで?」

今日の朝、私に何て言ったか覚えてる?

「黒瀬は、私に『ちょっと顔貸せ』

っていったよね?私のちょっと以上に

貸したんだけど。」

黒瀬はだから何って顔してる。

「だから、私は黒瀬とはもう

関わらないから!」

私は黒瀬を置いて早足に家に帰った。



「ふぅ....」

家に着くと誰かいるわけじゃない。

ってか、誰かいたらこわいよね。

だって私は一人暮らしだし。

「疲れたし、今日は寝よう。」

そのままベットに直行し、

いつの間にか寝てしまった。





「ん.......

今何時....」

時計を見る。

「って、7時40分!?」

高校には8時までには教室に入んなきゃ

いけない。

昨日そのまま寝ちゃったし、授業の

準備してないし、髪跳ねてるし、

あぁ、最悪。完全に遅刻じゃん。

私はそそくさと準備して、玄関を

でた。

全力で走れば間に合うよ。うん。

私は全力で走った









「着いた!今何時!」

時計を見て私はほっとした。

「間に合った!」

7時58分。ギリギリだった。

「随分と遅かったな。」

「仕方ないでしょ!」

あれ、私友達いたっけ?

入学してからまだ友達出来てないよね?

あぁ、そうだった、いたわ。こいつ。


「黒瀬、隣だったんだね。」

「そうみたいだな。」

もう関わらないって思ってたのに、

席が隣とか、もう、神様....

私の充実した高校生活をかえして。