「おはよ..って何か眠そうだな?
寝不足かよ。」
「黒瀬、おはよぅ...」
黒瀬の言う通り凄く眠い....
昨日はなんだか眠れなかったんだよね。
「聖奈、明日空いてるか?」
「明日は...土曜日だよね。空いてるよ」
明日って、なんかあったかな...?
「明日、出かけるから駅前で待ち合わせ。時間はあとで言うから。」
「わかった。どこ行くの?」
私が聞いても秘密って言って教えてくれない。
もう、ケチだなぁ。
「聖奈ちゃん、おはよう!」
「志乃ちゃーん!おはよう!」
大好きな志乃ちゃんに抱きついた。
本当に天使だ!朝から死にそうだよ!
「み、聖奈ちゃん...離れテェ〜...
く、黒瀬くん、助けて...」
私は絶対にはなれな.....
そういおうとしたら志乃ちゃんから
離れていた。
後ろを見ると黒瀬が私を抱き上げていた。
「ちょっ、話してよぉ〜!」
「やだ。」
チッ...これは離してもらえそうにない。
「朝から元気だなぁ〜。羨ましいよ。」
左側から爽やか君の声が聞こえた。
「叶斗おはよう...ってか、助けてよ〜」
「無理〜。」
誰か、助けて...叶斗は役立たずだし。
志乃ちゃんは笑ってるし。
黒瀬は相変わらず私を抱き上げてるし。
この状況、どう脱する!?
「黒瀬、離して....」
「やだ。」
あ、無限ループってやつ?
そろそろ苦しくなってきたなぁ...
「黒瀬...嫌い。」
「やだ。」
やだしか返してこないとか、もう手のつけようが...
「聖奈が嫌いになるとか、やだ。」
すると、私を下ろしてくれた。
よし、なんとか抜けた。
「嫌いとか、嘘だよ。大好きだもん」
「....知ってる。」
なんか、今日は機嫌わるいの?
あんまり喋んない。
「洸、妬けてんなよな〜」
「は?妬けてねぇしっ」
妬けてたって、洸が!?
「洸は、聖奈が羽川に抱きついたからって嫉妬してるんだよ。」
志乃ちゃんに!?
「黒瀬、本当に?」
「う、うるせ...」
顔真っ赤!
可愛いんだけど....
「黒瀬君本当に聖奈ちゃんが好きなんだね。」
「ほんと、こっちが妬ける。」
な、志乃ちゃんも叶斗も何言ってるの!
恥ずかしいじゃん!

