〜黒瀬side〜


あれから、聖奈のおかげでバスケ部に

入れてもらえることになって、

今日から部活が始まるらしい。


「黒瀬?今日から頑張ってね!」

「聖奈...ありがとうな。」

二人で昼休みに廊下を歩いている時

聖奈がそういってくれてめっちゃ

嬉しかった。



「聖奈、お前も一緒に全国いくなら



マネージャーとかやってみたら?」



「ま、マネージャー!?」


だって、その方が俺もやる気でるし、

てか、聖奈の姿みたら元気でる。


「マネージャーかぁ..

やってみようかなぁ...」


「まじで?」


うん、と頷く聖奈。

やっべ...嬉しすぎるわ...


「聖奈、めっちゃ好きだ!」

俺は聖奈に抱きついた。

でも、直ぐに横腹にパンチが入った。

恥ずかしがり屋だなぁ...

「ばっか、こんな廊下の真ん中で

抱きつくな!」

ははっ、顔真っ赤じゃん!

照れすぎだろ。

「ここじゃなかったら抱きついても

いいんだ?」


「そりゃあ...そうだけど」


まじでかわいいわ!

ウサギみたいに小刻みに震えてるし...

きっと照れてるんだな。

「私だって....黒瀬に触れたいんだから」


「っ....」


小さくて聞き取りづらかったけど、

しっかり聞こえた...

不意をつかれたっ。

俺の理性が切れかかってるけど

なんとか耐えた。


「明日でもう五月だね。桜、咲いてきた

なぁ...」


そういえばもう五月か...桜は満開までは

いかないけどところどころ咲いている。


!?


五月って、聖奈の誕生日だ!

忘れるところだった....

サプライズしようか....