〜聖奈side〜


翌日、黒瀬と登校していた。

昨日の事が事実なら黒瀬はなんで

辞めたのかな...今、聞くしか..


「聖奈、俺バスケをやる。」

突然の黒瀬の言葉に私は目を見開いた。


「いきなり、どうしたの...」

「昨日、聖奈を送った後叶斗と話した」


「護の佐野と攻めの黒瀬って、二人

のことだったんだ。私も黒瀬にバスケ


してほしい。」



その言葉に黒瀬は目を細めて笑った。


「聖奈がいてくれたら、俺は自分を

理解出来る。だから、俺の側にいて


.....俺の夢を実現するのを見守っていて

欲しい。」





黒瀬の夢。


私もその夢を黒瀬と追いかけたい。




「私もその夢、黒瀬の隣で一緒に

見たい。」





黒瀬は安心した顔を私に見せ、


「教室いくぞ。」



そう言って下駄箱に靴を入れて

教室までの階段を上がった。