「お前、笑えばかわいーのにな。」

「な、なにいって!」

絶対顔真っ赤だ。

何でこんなに恥ずかしいこと

言ってくるかな....

「何でわらんないの?」

「笑いたくないから....」

「なんだそれ。」

笑いたくない理由。

恥ずかしいからだって、

黒瀬なんかに言わないよ。

「よし、次いくぞ。」

「つぎって、まだどっかにいくの?」

黒瀬が立ち上がったから

私も立ち上がった。




「お会計1300円です。」

「あ、お金...」

「はい。」

私が出そうとしたら

黒瀬が先に全部だしてしまった。

「黒瀬、お金...」

「俺奢るって。それしまって。」

「ありがとう。」

私は財布にお金をしまった。


店から出た。

「次いくか。」

黒瀬はそう言って私のてを握った。

「く、黒瀬...」

「いーじゃん。」

ははっと笑った黒瀬。

しかも、これって恋人繋ぎだよね?

私は恥ずかしいから下を向いた。

「聖奈?どうかした?」

「な、なんでもない!」

私は首を横に振った。

その後は無言のまま。

五分くらいあるいた時

「着いたよ。聖奈、顔上げて。」

私はゆっくり顔を上げた。

「これって...プリクラ?」

「そっ。聖奈と撮りたい。」

プリクラなんて、初めてだ。

「ほら、中に入って。」

黒瀬に押され中に入った。






「聖奈、笑ってよ。」

「や、やだ。」

二枚目をとったけど、私は真顔だ。

「よぉ〜し。じゃぁこうしようか。」

黒瀬は私の後ろに行くと

私をギュッと抱きしめた。

「く、黒瀬何してっ」

「あ、今の聖奈、可愛かった。」

「はっ....?」

その後も何枚か撮った。

そして落書き。

「やっぱり、俺らお似合いじゃん!」

さっき撮った写真をみて黒瀬が

いった。

「どこが!」

だって、私可愛くないよ?

黒瀬は分類するなら、

イケメンって顔してるし。

モテるんだろうなぁ。

顔はね!顔は!

性格なんて、自己中で、恥ずかしい

こと普通に言っちゃうやつだからね!





落書きを終えて、プリントされたシール

を見る。

「やっぱ、この聖奈可愛い。」

「可愛くない可愛くない!」

私は全力で否定した。

「俺の自慢の彼女だな!」

「彼女じゃないって。」

「絶対彼女になるって。」

どこからそんな自信がくるんだろうか。

私は黒瀬なんか嫌いなんだから。

....多分ね。