こっち向いて笑って。



「佐野、お前すげーがんばってんじゃん」


「レギュラーももらって、一年でお前だけだよな」


チームの仲間。

俺の頑張りを認めてくれる大切な仲間だ



「絶対に全国行くんだろ?」




"全国"

それが目標だった。

今のままじゃ行けないけど、変えられるのは僕しかいない。





「佐野!後一ヶ月で夏季大会だ。期待してるぞ。」

「はい!頑張ります!」


監督からの期待の目。

それは先輩や同級生も同じだった。


一年は僕だけ。

プレッシャーと体の疲労。

毎日それに負けないように

自分に言い聞かせてた。


"全国に行くんだ"って。