私....黒瀬とキスしたんだ...
黒瀬の顔見たいけど恥ずかしいし
顔真っ赤だし見ることができない。
心臓ドッキドキで壊れそう...
そうやって私が照れてる時

「聖奈....顔上げて...」

私は下げていた頭を少しだけ上げた。

「いきなりごめんな...でも、聖奈を前にすると我慢できなかった...怒ってる?」

私は首を横にゆっくりふった。

「怒ってない...ただ...初めて...だから..
恥ずかしいだけ...!」

途切れ途切れになってしまったけど
これが精一杯だった。
ただ、黒瀬が私を好きって思ってることは伝わってきた...。

「だから...黒瀬は謝らなくていいの。
それに...ファーストキスが黒瀬で...
っ...嬉しかった..」

「やべっ...抑えらんねぇっ...」

その瞬間、私は抱き締められた。
暖かい...
その温もりは黒瀬から私に伝わってくる
まるで、ポカポカした春の日差しみたい

「黒瀬...?」

抱き締めながらずっと黙っている黒瀬に私は声をかけた。
すると、私から離れて

「寂しいけど、今日はもう帰る。時間も時間だし。」

そう言ってたった。

「そ、そうだよね!玄関まで送るよ」

その後は黒瀬を見送って部屋に戻った。
さっきの黒瀬、どうしたんだろう。
抑えらんねぇとか言ってたっけ?
なんか我慢させてたかな...?
後で聞いてみよう。

「さてと...御飯食べようかな〜」

今日はオムライスにしよう。うん。



















チュンチュン...
雀がさえずってる。
あぁ...もう朝かぁ。
えっ?朝かー?

「朝ぁぁ〜!?」

黒瀬が迎えにくるんだっけ。
準備しなきゃ....

ピンポーン

ああ...もう来たの...

「はい....」

私はインターフォンのボタンを押した。

「迎えに来たんだけど...」

向こうからは大好きな声が聞こえた。
早く会いたいんだけど..だけどね...

「ごめん...寝坊した...先に行ってて...」

そう言うとインターフォンを切って支度を始めた。


教科書、筆箱、財布、スマフォ。
これだけあれば、もういいよね?
私は制服を着て、玄関を出た。

「以外に早かったな。」

「く、黒瀬っ?なんで?先に行ったんじゃ...」

大好きな大好きな黒瀬が待っていました。