「デート、どうする?」

「行きたい!」

あれから、校門を出た私達。
なんだか、気分が晴れないけれど
黒瀬ともっといたいから私はデートをすることにした。

「じゃ、いつもの場所行くか。」

いつもの場所?どこだろう。
私は思いつく場所を考えた。

.....あっ!

「カフェ?」

「正解。行くぞ。」

私は頷いて歩き出した黒瀬の隣を歩いた。

「やっぱり、聖奈の横が一番安心する」

自然と私の指に黒瀬の指が絡まる。

「ふふっ..」

私の顔には自然と笑みがこぼれた。

「っ...!」

「黒瀬?」

その瞬間、黒瀬の顔が赤くなっていく。
私、変だったかな?

「聖奈の笑顔、やっと普通に見れた。」

「へっ...?」

「ケーキ食ってる時以外に笑ってんの見たことないからさ...」

私、笑顔になってた?は、恥ずかしい!
私はバッと顔を隠した。

「な、隠すなよ。」

「や、やだ!恥ずかしい!」

っ...笑顔、見て欲しくない。

「なんで?聖奈の笑った顔、俺めっちゃ好きだけど。」

「っ..ほんと?」

「てか、なんであんま笑んないの?」

前にも、同じこと聞かれた気がする。
前は答えなかったけど、今なら言ってもいいかな。

「私の笑顔...嫌いって言われたから。」

「はっ....?!誰にだよ」

「中学の同級生...で、親友に...」

あの時のことはあまり思い出したくない
辛すぎるっ

「っ...聞いて悪かった...」

「ぜっ、全然!私こそ重い話ごめん。
それより、着いたし、ケーキ食べ
よう?」

私達はカフェにはいって、席に着いた。
今日は、せっかくデートなんだから楽しみたいよ。