「なんなんですか?」

しらない男の人に連れられて

私は体育館まで来ていた。

そこにはしらない女の人が何人もいた。

「やっと来た〜洸君のこと待って

たんだからねぇ?」

恐らく、グループのリーダーと

思われる人が甘い声をだして

いった。

洸君とは恐らく私の隣にいるこの人。

「洸君?約束したよねぇ?

高校入学までに彼女できなかったら

私と付き合ってくれるって。」

「わりぃーけど...」

洸君とやらはいきなり私の肩を

抱き寄せて衝撃発言をした。

「俺はこいつと付き合ってるから。

お前とは無理。」

「はっ?」

私は情けない声をだしてしまった。

いや、そんなことどうだっていい。

なんで私がこいつと付き合ってることに

なってるの!?

「なぁ〜んだ。彼女いたんだぁ。

ショックぅ〜〜。」

まてまて、私はこいつの彼女じゃない!

なんて言える雰囲気ではなさそう。

だから私は黙っていることにした。

「それじゃぁ洸〜。お幸せにぃ〜。」

彼女達は手を振って体育館を出て行って

しまった。

「はぁー。面倒い。」

洸君とやらはため息を零す。

「そういえば、名前きーてなかったな。

俺は黒瀬洸。お前は?」

「藍原聖奈です....」

私は目を逸らしながらいった。

「ふぅーん。かわいー名前だな。」

「どうも....」

かわいー名前だなって、こんなことに

巻きこんでおいて謝罪やらお礼やら

ないの?

「聖奈か....」

彼は何やら物々喋りはじめた。

「よし!お前今日から俺のな!」

「はぁ....?」

どういう意味ですか?

「だから、俺の彼女な!」

彼女?!

「待ってください!私、絶対嫌です!」

私はそのまま体育館を出て行く。

まったく、せっかく学校生活を

充実させたかったのに、

なんでこうなった...