〜洸side〜

俺は昼に呼び出された。

「お前は...神谷だったか?」

その相手が中学のときに俺に告白してきた奴。しかも、厄介そうな男まで連れてるし。

「黒瀬君、私まだ黒瀬君がすきなの。」

「わりぃけど聖奈が好きなんだ。」

「私と付き合わないと聖奈が痛い目

見るよ?」

何言ってんだこいつ。

「黒瀬、佐奈さんと付き合わないとと

俺らは藍原になにするか分かんないぞ」

となりにいた男はそういってきた。

「っち、わかったよ。」

そう言って俺は神谷と付き合うことにした。聖奈だけはまもりたいんだ。

「黒瀬君、すきっ!」

そう言って神谷が抱きついてきた。
すげーいやなんだけど。

「あ、聖奈とはもう話さないでね?」

そんなの無理に決まってる。けどな

「わかったよ。」

聖奈に手を出すなら、俺は我慢してやる


その後は授業に出た。いつもなら聖奈に
ちょっかいだしてるけど、もう出せない




「黒瀬君、帰ろう?」

下校の、時刻に神谷が一緒に帰ろうと誘ってきた。

「あぁ。」

正直、聖奈と帰りてーけど。



「おい、そんなひっつくな。」

「いいでしょ?付き合ってるんだから」

ベタベタしてきて、うざい。
けど、そんなのどうでもよくなった。
聖奈が歩いてたから。

「あ、聖奈?」

神谷も気づいたみたいだ。

「ごめんねー?黒瀬君私私とっちゃった」

「いや、別になんともおもってないし」

一瞬、聖奈の顔が、歪んだ気がした。

「ま、またね」

そういって、早歩きでいってしまった。

聖奈に触れたい。
俺は聖奈がとても愛おしかった。