あれから3日が経った。
私は登校し、教室にはいった。
黒瀬はまだ来てない。

「って、気にしない。何あいつのこと

考えてんのよ!」

「あいつって、誰?」

「そんなの、教えないっ...」

黒瀬、いつの間に!?

「聖奈ちゃんが嫌ならいいけどねー?」

聖奈"ちゃん"?なんでちゃん付けてんのよ。

そう言おうとしたら、ホームルームの
時間になったみたい。

「出席をとるぞー」

ホームルームが終わり、授業が始まった

「うぇ、数学かよ...」

となりからそんな声が聞こた。おそらく黒瀬だと思うけど、気にしない。




「昼休みー」

やっと昼休みまで時間が過ぎ、私は
購買にご飯を買いにむかった。

「黒瀬、わかった?」

「あぁ。」

途中、会話が聞こえてきた。私は物陰からそっと覗いた。そこには黒瀬と...
佐奈が抱き合う姿があった。

「黒瀬君、好きっ!」

佐奈は黒瀬にそう言って顔を赤らめていた。
ズキッ
何?胸が痛い。
黒瀬、私のこと好きじゃなかったの?
私は屋上まで走り出した。

「うっ...」

何で涙がでてくるの?
何でこんなに胸が痛むの?
何で.......こんなに苦しいの?
わかんない

「わかんないよっ...ううっ...」

黒瀬なんか、どうでもいいんじゃなかったの?

「もう、やだよぉ。」

黒瀬に会ってから変な感情が私に混ざってきた。
ドキドキしたり、
ズキッっとしたり、
苦しくなったり。
全部黒瀬のせいだっ!

「黒瀬のバカ〜〜!」

私は屋上で叫んだ。