〜聖奈side〜

「だから、俺はお前じゃなきゃ

なんねーんだよ。」

黒瀬は私に教えてくれた。

そんなに前から私を思っていて

くれたんだ。

でも....

「黒瀬の気持ち、嬉しいよ。

でもね、私は黒瀬をどう思ってるのか

正直、よくわかんない。」

黒瀬のこと、大嫌いだったはずなのに

今は大嫌いとはいえない。

「ごめんね。黒瀬のことを、嘘でも

好きなんていえない。」

けどね、好きになれる日が来たら、

私は黒瀬を受け入れるよ。

「聖奈、ごめんな。俺自分勝手だった。

でも、これからもっと攻めてくから。」

黒瀬、真剣な目をしてる。

「黒瀬、ありがとう。」

「ん。暗いし、帰んぞ。」

「うん!」

その後は黒瀬が私をおくってくれた。

「ただいま〜」

って、誰もいないけど。

「ご飯、食べよ。」

夕飯を済ませ、私はベッドに

ダイブした。

「黒瀬....私のこの気持ち、何なの?」

黒瀬といると、ドキドキすることが

ある。

いつか、気付くかな?

気づけたらいいな。

疲れたし、お風呂入ってねよ。














「んっ...」

朝日が窓からさしこんでいる。

「ふぁ〜。」

今日は土曜日だし、学校ないから

楽だなー。

その時

ピンポーン

チャイムがなった。

「こんな朝から誰〜?」

私はインターフォンを見た。

「聖奈、黒瀬だけど。」

そこにいたのは黒瀬だった。

私は玄関の戸をあけた。

「黒瀬、どーしたの?」

「話、あるんだけど。」

「あぁ....直ぐ終わる?」

「いや、長話。」

どうしようか....中に入れる?

でも、黒瀬だし。

いや、長話ならいれるか。

「中、はいって。」

「サンキュー。おじゃまします。」

話なんて、何だろう?