あれから、俺はあの女が気になって

しかたなかった。

「洸?さっきからため息ばっかじゃん」

「まぁ....ほっとけ。」

「なに、好きなやつ?だれだれ?」

こいつは、本当しつこいな。

「しらね。」

「は?お前、知らないやつに恋したの

かよ!?」

「まぁ、そんなん。」

いつか会えたら俺は告白しよう。

やっと、好きなやつができた。

初恋なんだよ。

「ははっ、がんばれよー」

応援してくれるだけ、こいつは

いいやつだな。

そして、時は過ぎて受験。

俺は家から一番近い高校に通うことにした。

入学して直ぐに俺は体育館に呼び出され

た。きっと中学の頃のやつが付き合って

と、告白してくるんだろう。

そういえば、彼女がいないと付きあんな

いといけない約束だったっけ?

まぁ、誰か適当につれてって、

彼女のふりをしてもらおう。

俺は近くにいた女に声をかけた。

「おい、ちょっと顔貸せ。」

そのままそいつを体育館まで

連れて行って、告白を断った。

そこで初めて女の顔を見た。

俺は驚いた。あの日あった女だった 。

名前、聞いとかないとな。

「そういえば、名前きーてなかったな。

俺は黒瀬洸。お前は?」

「藍原聖奈です....」

そうなのったこいつは、警戒した

顔で俺を見ていた。

「よし!お前今日から俺のな!」

俺は何故かそんなことをいっていた。