あなたに出逢えて……

「まこちゃん、本当にどうしたの?手痛いよ」



「あ、ごめん」


パッと手を離した。


「待たせたから怒ってるの?」


不安げに聞いてくる。


「ううん、違うの。ごめんね」


「そう・・・。何かあった?大丈夫?」



「うん!大丈夫」


絵里が私の手を取った。



「わっ!まこちゃんの手冷たい。本当にごめんね」



「大丈夫だよ!さっきまで寒かったけど、今絵里が手を握ったらあったかくなったよ」



「もう。まこちゃんたら」


絵里がニコッと笑う。