あなたに出逢えて……

「まこちゃんお待たせ。遅くなってごめんね」


その時、買い物を終えた絵里が店から出てきた。



ほっ。


助かった・・・。



「絵里、向こういこ」


「え?まこちゃんどうしたの?」

私は絵里の手を引いて、真実から逃げるように歩いた。




真実は不思議そうに私を見ている。




ダメだ。



私はまだ、真実の顔をまともに見れない。


またあの時のことを思い出して。



絵里と繋いでた手を、ギュッと強く握った。