あなたに出逢えて……

「あ、うん。ちょっとね・・・」


もう一度彼を見てみた。



いつもの暗い雰囲気が漂っていた。



一体何だったの?



人のことあんな真剣に見て・・・。




「ねえ、まこちゃん。さっきはどうしたの?」

歩きながら絵里に聞かれた。




「うん・・・・。実はいきなり視線を感じたんだ。それで振り向いたら星田くんが私のことを真剣に見てきて・・・」


「ははーん」

絵里が意味アリ気に、くすっと笑った。



「え、何!?」