祓い屋!

広い部屋に並べられた机と椅子

当主席から左右に分かれるように

向かい合う形で当主から手前が一族

その後ろには傘下の払い屋が座る

椿は深く息を吸い込み

落ち着いた声で辺りを見渡した

「遅くなってすみませんでした」

わずか15歳の当主など

認めたくないのが大多数の意見で

椿の話など聞いていないも同然の状況

それでも動じる様子など見せずに

堂々と当主席に座る椿

本来なら椿が仕切る会合だが

年が若いのを理由に

発言の場が限られ

実際は、飾りの立場でしかなかった