祓い屋!

「ここにありますわ!もう時間がないんですから…早く!」

せっかちな小梅に急かされ

急ぎ屋敷を後にし

本郷一族の印が入った真っ黒の服を身にまとい

クロ、小梅を連れ

会合へと向かった



会合へと向かう間にも

あちこちで妖怪たちの気が感じられ

落ち着かず

あまり辺りを見ないようにして

歩いた

「もうすぐ着くな。私はあんな気分の悪い場所に入るのはゴメンだ」

会合の場所まで来ると

クロは立ち止まり椿の元を離れた

「わかった。小梅は行くよね?」

小梅はやさしく椿に微笑み返す

クロは来ないならしょうがない

ここまで着いて来たのがいいほうだ

ひとりになりたくなくて

小梅の袖をギュッと掴んで会合へと

足を踏み入れた