祓い屋!

「わたくしは海には戻りたくない、けど父の力には逆らえない

 逆らえるほどわたくしの力は強くないから・・

 そんな中で

 ある時、術師がわたくしをつなぎとめる案を出し

 わたくしはその案に乗り、この通り今でも術が保たれている・・」

 美女が話すのを終えると

 一瞬の冷たい空気が流れたような気がする

 「だけど、その術も保つことが難しくなってきた。術による力が弱まったことで、あんたの気を見つけて取り戻す気だということか?」


 クロが溜息交じりで嫌そうな表情する

「あんたの事情は分かった・・だが。我らができる範囲の話ではない」

「えっ?クロ・・それは酷いでしょ!」