祓い屋!

狐面をはずすと

白髪混じりの男の顔があり

「わたしは人だ。そしてみえない」

苦笑いでそう話すが

ここまで連れて来たのは

明らかに妖だ

なにかしら訳ありなんだろう

「早く話せ!気はそんなに長くない」

イライラしだしたクロを遮り

椿はカツンと木の棒を男に向ける