「着いた~」 本郷邸からは離れた 磯の香り漂う 人もあまりいない駅に 案内役なのか 人らしからぬ 傘を被ったひとつ目妖怪が椿たちを みてはペコリとお辞儀をし 手には「こちらへ」 と描かれたボードを持って立っていた