祓い屋!

「おれには見えているのに、聞こえているのに…おれはただの嘘つきなんだ。森に入り魚を捕まえてきたら認めてくれるって」

笑顔はいつの間にか消えている

少年の言ってることは

分かるようで私には分からない

ヒトはやはり分からない

「魚が必要なのか?」

妖怪は川に行き

少年が採れない魚をいとも簡単に掴み戻ってきた

「これでいいか?」