意地悪をいいながらも
何だかんだ学校まで乗せてくれる。

気分がいい時は迎えも。

「いい感じのシスコンだな…」

なんとなく思ったことを口にする。

「…ぁ?」

────…キキーッ

道路のど真ん中で慎の運転する車が
いきなり急停止する。

「…え、何やってんの?」
「降りろよ」
「は?」
「シスコンの車になんて乗りたくないだろ?」

そのガチトーンみたいな目が怖いよ。

「慎サマの車に乗れて光栄デス」
「…キモ。」
「うざくね。」

こんな会話しか負担しないけど
あたしにとっては親友であり兄貴でありの
かけがえのない存在。


我ながらキモいな。