【短編】明日また、君と会えるかな

「あ、その本俺も読んだことある
ってかその本の作者俺も好きだわ」

最初は、鬱陶しいと思っていたんだ

なのに

「本貸してくんね」

「この本、お前も読む?
面白いよ」

そんな言葉と

「また明日なー」

明るいとこ

そして

一緒に帰ったりするとき、歩く速さを合わせてくれたりする

小さな優しさに惹かれたんだ