ずいぶんとカタ~い野球の話が続いたからここでちょっと私の話をするね。
みんなもさっき聞いたと思うからもう知ってるんだろうけど、わたしね、華道部に入ったの。十月のはじめの頃だったかな、拓海がね野球部に入ってからまもなくだったから。
だってそれまでずっと一緒にいたのに毎日ひとりで帰るのってさびしいでしょ?
それでなんかわたしも部活に入ろうかな?って急に思い立つように。
でも運動系は正直、わたしニガテなの。で、家にね、和室があるんだけどそこには床の間もあってよくお母さんがそこに花を活けていたのを思い出して訊いてみたの。
お花を活けるって、どんなカンジ?って。
お母さんは若いころお花を習っていたんだって聞いたことがあったのでわたしもやってみようかな?って思って。
それで訊いてみたらイロイロ、むかしのドウグ、を出してきてくれた(笑い)
それからは家でもたまに教わったりするのでふつうのひとよりも上達が早いみたいだよ。ちょっと自慢?かな。
文化祭のときも入部してすぐだったんだけどみんなが「出しなよ」っていってくれて、出品しちゃったんだ、すこしズウズシイ?
でね、拓海も見に来てくれたんだけど
「どう?」
って訊いたら
「クビカシゲテ・・・・」
でもあとから訊いたら活け花のことがよくわからなくて、なんて表現したらいいのかがワカラナイ、そういうクビカシゲ、だったんだって。
なので夕方にはナカナオリでした(笑い)
お母さんとお父さんも見に来てくれて
「なかなかいいじゃん?」
とホメラレマシタ、とさ。
話しはかわるけど、英誠の野球部って練習終わるのけっこう早いの。新しい監督さんの方針
らしいんだけど、個人や家では出来ない全体練習だけを放課後、グラウンドでやってあとは
自宅で自主練なんだって。
七時半くらいには終わってるかな?だいたい。
だから一緒に帰れることもあるんだ、拓海と。そうじゃないとさびしいもんね、いきなり
ヒトリは。
それに土日もグラウンドに応援に行くし、ちょくちょく。
アッ、そうそう、はなしはちょっとだけ戻ってクリスマスイブの夜、そう「あの日」に戻ろうね。
わたしね、拓海から話を聞いて
「じゃあ、平山君にカノジョ、紹介しよう」
なんてことになっちゃって中学の頃の友達を思い出したんだ。
とってもいい子で優しいし。
で、さらにその子にも頼み事して久保田君がひとめ惚れしたっていう転校生の子にも声をかけてもらったの。そうしたら「グループ交際」なら、って。
それで女子三人のソッケツでディズニーランド、行くことにしたの。
でも優里亜も真琴ちゃんもそれぞれ平山君と久保田君を気に入ったみたいで良いお友達、
になったの。
これから「恋人」っぽくなるのかどうかはまだわからないけど、今はふたりともそれでイイみたいなんだ。
だからけっこうメールやLineしたりしてモリアガッテるみたい、優里亜も真琴ちゃんも。
そうそう、ちょっとびっくりしたことがあって、わたしとね拓海はお正月に初詣でに行ったの。場所は東照宮、日光の。
もうスゴイ人出でぎゅうぎゅう詰めだったんだけど、あとから聞いたら優里亜も真琴ちゃんも来てたんだって、平山君、久保田君と。
もちろんそれぞれ別々になんだけどね。
つまり六人でいっしょにクリスマスイブは過ごしたくせにお正月は三組で別行動?ってことらしかった。それで女の子三人でオオワライ、でした。
でね、さらにそれを拓海に話したらゼックしてた。
「まさか久保田が・・・・」
だって、悪いよね、久保田君に。
「まあ、ヒラはアリエルケド」
だってさ。
野球部の男の子たちはみんないい子だけど、拓海は平山君をいちばん、カッテルかな?、
「ヒラはすごい」
っていつも言ってるから。なにが?って訊くと「根性」だって。
そういえば龍ヶ崎君や金子君のこともよく褒めてるな~いやいや、川津君のこともだ。
ってことは英誠野球部はかなりいいメンバーがソロッテルってこと?なのかな。
でも、このまえ訊いたらお父さんが言ってたらしい、よく。
「サイゴは根性」って。
拓海のお父さんってとっても読書家で物知りで「頭のいい人」なんだって、拓海がそう言ってたんだ、いつか。で、お父さんは理論や継続性、考える力や客観性、そういうものの大切さをいつも拓海に言って聞かせてたらしいの。
でも最後にものをいうのは「ゼッタイニコンジョウ」なんだって。
拓海はその言葉が忘れられないみたい。きっととても大切にしてるんだろうな、お父さんの言葉を。
でも、自分にはそれがない、って思い悩んでるみたいなんだ。
「そんなことないよ」って言ってあげたいんだけど、女の子のわたしが男の子の悩みにずけずけと入っていくことにテイコウというか、いけないことの様に思えちゃうんだ、
少し・・・・
だから黙ってそばにいてあげたい。何の力にもなれないかもしれないけれど。
英誠はホントーに強くなってきたみたいだし。だから甲子園に行ける様に拓海や野球部を応援するんだ、優里亜や真琴ちゃんたちと。
みんなもさっき聞いたと思うからもう知ってるんだろうけど、わたしね、華道部に入ったの。十月のはじめの頃だったかな、拓海がね野球部に入ってからまもなくだったから。
だってそれまでずっと一緒にいたのに毎日ひとりで帰るのってさびしいでしょ?
それでなんかわたしも部活に入ろうかな?って急に思い立つように。
でも運動系は正直、わたしニガテなの。で、家にね、和室があるんだけどそこには床の間もあってよくお母さんがそこに花を活けていたのを思い出して訊いてみたの。
お花を活けるって、どんなカンジ?って。
お母さんは若いころお花を習っていたんだって聞いたことがあったのでわたしもやってみようかな?って思って。
それで訊いてみたらイロイロ、むかしのドウグ、を出してきてくれた(笑い)
それからは家でもたまに教わったりするのでふつうのひとよりも上達が早いみたいだよ。ちょっと自慢?かな。
文化祭のときも入部してすぐだったんだけどみんなが「出しなよ」っていってくれて、出品しちゃったんだ、すこしズウズシイ?
でね、拓海も見に来てくれたんだけど
「どう?」
って訊いたら
「クビカシゲテ・・・・」
でもあとから訊いたら活け花のことがよくわからなくて、なんて表現したらいいのかがワカラナイ、そういうクビカシゲ、だったんだって。
なので夕方にはナカナオリでした(笑い)
お母さんとお父さんも見に来てくれて
「なかなかいいじゃん?」
とホメラレマシタ、とさ。
話しはかわるけど、英誠の野球部って練習終わるのけっこう早いの。新しい監督さんの方針
らしいんだけど、個人や家では出来ない全体練習だけを放課後、グラウンドでやってあとは
自宅で自主練なんだって。
七時半くらいには終わってるかな?だいたい。
だから一緒に帰れることもあるんだ、拓海と。そうじゃないとさびしいもんね、いきなり
ヒトリは。
それに土日もグラウンドに応援に行くし、ちょくちょく。
アッ、そうそう、はなしはちょっとだけ戻ってクリスマスイブの夜、そう「あの日」に戻ろうね。
わたしね、拓海から話を聞いて
「じゃあ、平山君にカノジョ、紹介しよう」
なんてことになっちゃって中学の頃の友達を思い出したんだ。
とってもいい子で優しいし。
で、さらにその子にも頼み事して久保田君がひとめ惚れしたっていう転校生の子にも声をかけてもらったの。そうしたら「グループ交際」なら、って。
それで女子三人のソッケツでディズニーランド、行くことにしたの。
でも優里亜も真琴ちゃんもそれぞれ平山君と久保田君を気に入ったみたいで良いお友達、
になったの。
これから「恋人」っぽくなるのかどうかはまだわからないけど、今はふたりともそれでイイみたいなんだ。
だからけっこうメールやLineしたりしてモリアガッテるみたい、優里亜も真琴ちゃんも。
そうそう、ちょっとびっくりしたことがあって、わたしとね拓海はお正月に初詣でに行ったの。場所は東照宮、日光の。
もうスゴイ人出でぎゅうぎゅう詰めだったんだけど、あとから聞いたら優里亜も真琴ちゃんも来てたんだって、平山君、久保田君と。
もちろんそれぞれ別々になんだけどね。
つまり六人でいっしょにクリスマスイブは過ごしたくせにお正月は三組で別行動?ってことらしかった。それで女の子三人でオオワライ、でした。
でね、さらにそれを拓海に話したらゼックしてた。
「まさか久保田が・・・・」
だって、悪いよね、久保田君に。
「まあ、ヒラはアリエルケド」
だってさ。
野球部の男の子たちはみんないい子だけど、拓海は平山君をいちばん、カッテルかな?、
「ヒラはすごい」
っていつも言ってるから。なにが?って訊くと「根性」だって。
そういえば龍ヶ崎君や金子君のこともよく褒めてるな~いやいや、川津君のこともだ。
ってことは英誠野球部はかなりいいメンバーがソロッテルってこと?なのかな。
でも、このまえ訊いたらお父さんが言ってたらしい、よく。
「サイゴは根性」って。
拓海のお父さんってとっても読書家で物知りで「頭のいい人」なんだって、拓海がそう言ってたんだ、いつか。で、お父さんは理論や継続性、考える力や客観性、そういうものの大切さをいつも拓海に言って聞かせてたらしいの。
でも最後にものをいうのは「ゼッタイニコンジョウ」なんだって。
拓海はその言葉が忘れられないみたい。きっととても大切にしてるんだろうな、お父さんの言葉を。
でも、自分にはそれがない、って思い悩んでるみたいなんだ。
「そんなことないよ」って言ってあげたいんだけど、女の子のわたしが男の子の悩みにずけずけと入っていくことにテイコウというか、いけないことの様に思えちゃうんだ、
少し・・・・
だから黙ってそばにいてあげたい。何の力にもなれないかもしれないけれど。
英誠はホントーに強くなってきたみたいだし。だから甲子園に行ける様に拓海や野球部を応援するんだ、優里亜や真琴ちゃんたちと。