『ちょっと〜!煙いからこっちに向けないでよ!』






『エミこそ何ロケット花火俺に向けてるんだよ!』







日もくれて、河原についた、サークルメンバーの皆で早速花火を楽しむ。





鮮やかな火花を散らす花火を手に持ちながら気になるのはやっぱり田嶋くん。






さっきから全然一人になる気配がないんだよね。







どうしよう。このままじゃ花火終わっちゃう。






気持ちだけが焦ってく中で私の思いも虚しく残りわずかの花火。






そんな中田嶋くんが義彦に何か言って、河原から遠ざかってく。






えっやだ。もしかして帰っちゃう?






慌てて私は田嶋くんに駆け寄って声をかけた。








「田嶋くん!どこに行くの?」







『どこって、追加の花火買いにコンビニに…』


「わ、私も行く!!」


『一人で行くからいいよ。』





うっ。冷たい。やっぱり怒ってる?



けどっ!ここで退くわけにはいかないの!