「有希・・・・・どうして、ここなの?」
「ごめんね、亜美。私達に付き合って。」
私はフルフルと首を横に振ることしか出来ず、車から動けなくなった。
そんな私を車から降ろそうと、有希が腕を引く。
「どうして?どうしてこんなことするの?」
私は震える身体を抱え込みながら、有希に聞いた。
足が震える。
心が揺れる。
楽しかった思い出。
けど、その結末は私を地獄の底へと落とした。
そんなこの場所に、どうして有希と祐亮は私を連れて来たの?
痛いほど腕を引かれ、水族館の前まで連れて来られた。
山野君と最後に来た場所。
中で魚を見ることが目的じゃなかった。
彼は私を試した。
彼の中の決断をただ実行した場所だった。
私にとっては、もう思い出したくもない過去。
それなのに、それなのに・・・・・
有希に手を引かれ、連れて来られたのは水族館の中ではなく、その前に広がる広場だった。
その広場の向こう、太陽の光を背に、佇む一人のシルエットが浮かんだ。
その人影は、私が会いたくて会いたくて、今にもこの想いが溢れ出そうな想いを抱えているその人だった。
「山野・・・君・・・・・」
「ごめんね、亜美。私達に付き合って。」
私はフルフルと首を横に振ることしか出来ず、車から動けなくなった。
そんな私を車から降ろそうと、有希が腕を引く。
「どうして?どうしてこんなことするの?」
私は震える身体を抱え込みながら、有希に聞いた。
足が震える。
心が揺れる。
楽しかった思い出。
けど、その結末は私を地獄の底へと落とした。
そんなこの場所に、どうして有希と祐亮は私を連れて来たの?
痛いほど腕を引かれ、水族館の前まで連れて来られた。
山野君と最後に来た場所。
中で魚を見ることが目的じゃなかった。
彼は私を試した。
彼の中の決断をただ実行した場所だった。
私にとっては、もう思い出したくもない過去。
それなのに、それなのに・・・・・
有希に手を引かれ、連れて来られたのは水族館の中ではなく、その前に広がる広場だった。
その広場の向こう、太陽の光を背に、佇む一人のシルエットが浮かんだ。
その人影は、私が会いたくて会いたくて、今にもこの想いが溢れ出そうな想いを抱えているその人だった。
「山野・・・君・・・・・」