ぶんぶんぶんっ


あたしは慌てて首を左右に振った。

一花の逞しそうな腕は既に鎮痛剤の箱を掴んでいて、それを見たら急にログハウスでのキ、、


いやいや、助けられたことを思い出して一気に体温が上がってきた。


なのに、そんなこととは知らないで目の前の一花は「お前も風邪か?」なんて、のんびりと、、

「あ、そうだ!これねーーー」
あたしはケーキを詰めた赤い小さな箱を一花の方に寄せた。