部屋に残された俺は、この期に及んであいつにどう理由をつけたものかと頭を悩ませていた。そしてこの部屋での所在の無さに立ち尽くしているしかなかった。

俺は、年甲斐もなく次郎の話にムキになってしまった。
その結果、俺はここにこうしている。
次郎は、外で見張りを続けている。


再び天井を見上げる。
「ケーキがなんだ。
何をムキになることがあった。

ただのケーキだろ。」




短いため息を漏らしそうになった。









その場にどっかと座り込んだ。
カーテンに俺の影が映りかねなかった。

ほんとはすぐにでもこの部屋から出て行きたい、だが、、

目を閉じた。

『さて、なんて説明する、、?』

本当に鎮痛剤が要りそうな気がしてきた。