声を発する前に口を塞がれ、あっという間に窓もカーテンも閉じられていた。

よく知っているあのお日さまの匂いにぎゅっと抱え込まれていた。
「すまない。驚かせて。」
さっと身体が引き離され、一花が言った。
いつも通り、真っ黒い装束を着ていた。

『闇に紛れてしまいそう』ふとそう思った。

「どうしたの、何か、あっ、まさかーー」

「あ、いや、大事はない。怪しい奴らも今の所来ていないようなので心配はない。。」
一花が口元に手をやった。

「なにか、、言いにくいこと、、?」

こんな時間に一花がわざわざ来るくらいだもの、きっと、何かあって、、

あたしは一花の言葉を待った。