冷たい彼と初恋

美菜サイド

「ありがとう。」

そう言って今までで1番綺麗な笑顔で言ってくれた。

私は嬉しくて泣きそうだったけど何とかこらえた。

「いえいえ。ちょっとトイレ行ってくるね。」

「え?あ、うん行ってらっしゃい。」

バタンーーーー

トイレに行くと私はさっきの愛美の笑顔を思い出した。

いつもいっしょにいたけどどこか遠くを見つめていた。

別に作り笑いをしていたわけではないと思う。ただ、少し寂しそうな感じだった。

先輩を思う気持ちはすごく一途で、あの気持ちに嘘はないと思う。

先輩の話をするたびに寂しそうな笑顔が増しているんだけど。

愛美は何で好きになったのか教えてくれない。でも、強引に聞いてはいけないような気がするから

私は待つよ

先輩にもわかって欲しいあの子の優しさを

さっきの言葉は本当に女の私でも惚れそうな勢いだった。


何であんなことが言えるの?

何で自分はどうでもいいとか言うの?

人のためならなんだって出来るの?


本当に優しくなきゃあんなことは言えない。