教室に戻るとすぐさま机にバタンキュー。

「朝からお疲れ様〜おバカさん」

隣から声が聞こえた。遥翔だ。

「うーー。もう疲れた」

今は怒る気にもなれない。

「さっきまでのバカ元気はどこいったんだよ」

「つかれたのだ。元気補充中」

「あっそ」

なんだあいつ。

人に聞くだけ聞いといて反応つめたくね??

あー、今はそんなことどうでもいい。

朝から学校を走り回りつかれたのだ。

「てかおまえ最近太った?」

ギクッ……。

「……太って…ないよ…。」

「嘘つくの下手すぎ。お前ウソつく時手後ろで組むよな。」

そう言いあたしの手を引っ張る遥翔。

遥翔が触れただけであたしの顔は真っ赤になる。

「お前、顔赤いけど熱でもあんの?」

この鈍感野郎め。あんたのせいだっーの!

と、言えるわけもなく

「べ、べつにー。」

すぐ素っ気ない態度をとってしまうあたし。