男が消えて俺らと乃愛瑠だけになった。
下っ端のやつは何人か倒れている。
達「あの。」
乃「何?」
表情に感情を出さない達樹ですら顔が真っ青だ。
達「お別れとは?」
さっきの乃愛瑠の言葉。俺も気になっていた。
乃「ああ、今日でねみんなに会うのは最後なの!」
無邪気な笑顔で言う乃愛瑠。
結「どういうこと?」
乃「だからー、もうバイバイなの!」
結「もう会えないの?」
乃「そ!」
彩「なんでそんなに笑顔なん?」
乃「え?お別れは笑顔の方がいいかなって。」
要「乃愛瑠は初めからこうするつもりだったの?」
乃「うん!暇だったから一緒にいただけ!
まあ楽しかったよ?
それなりに!
でも刺激が足りないからなぁ。」
達「刺激とは?」
乃「やっぱり裏で育ったあたしには
合わないみたいなの!」
光「なんで急に消えたんだよ。」
乃「なんでって・・・そりゃあそろそろ
遊びはやめて家に帰るって
伝えるために。」
光「抗争の途中にか?」
乃「華子も一緒にいたし
ちょうどいいかなって思ってね!」
光「お前はあいつが好きなのか?」
乃「・・す、きよ。」
光「俺たちよりも?」
聞きたく無い。
返ってくる言葉が分かっていても聞かずにはいられない。


