「会ってどうするの?」

乃「それは
「向こうにはちゃんと伝えたし
  あのガキもいるぞ?
  次はいじめだけではすまない
  かもしれないだろ?」

華子のことか・・・。
あんたが追い出したんでしょ?

「それともここから逃げ出したいのか?」

乃「!!そうじゃないの。」

「じゃあなんで・・・。」

途端に声のトーンが下がる。
怒ってるわけじゃない。
子供のようにただ寂しがっているんだ。
この人はあたしと同じ、孤独が嫌い。
だからこそ全身全霊をかけてあたしを愛し、必要としてくれる。
この人を愛せたら考えようによっては幸せになれる。
でも、過去がある限りあたしはこの人を愛せないし、必要とも思えない。
全て奪ったこの人を憎むことしかあたしにはできない。