扉の前まで来た時、 ガチャリ 静かに幹部室の扉が開き、会いたかった人の顔が見えた。 乃愛瑠よりも私を信じ、愛し、守ってくれた彼。 そう、海斗。 華「海斗!!」 嬉しくっていつもより高い声が出た。 あの人に捨てられたばかりだけど、それでもここがもう私だけの場所になるんだと思うとどうでもよく思える。 ここさえあればもう・・・ なにもいらな─────────