「お嬢!!」
乃「だ、誰?」
「俺です。
一条 正木(いちじょう まさき)
です。」
乃「ま、さき?」
正「はい。」
嘘・・・・。
乃「なんで・・・?」
ここに?
朝比奈組に?
正「ずっと探してました。」
乃「探す?」
正「はい。一之瀬組のほとんどが
顔を知られているので変装して数人
もぐりこんでいるんですよ。
まあ、話は後です。
ここでは誰に聞かれるか
分かりませんので俺の部屋に
乃「ううん。」
え?」
乃「正木、今すぐあたしを一之瀬組に
連れて行って。」
正「・・・・・
分かりました。
今日はあの人がいない日でしたね。
今日を逃すわけにはいかない。」
乃「うん。」
あたしは強く頷いた。
裏からこっそり抜け出し一台の黒い車に乗る。
そして急いで朝比奈の領域から出た。
むかう先は一之瀬本家。


