「そしたら、ちゃんと保健室で休めよ?」

「うん、うぅー……」


あぁ、やだ……。


もう、地面が揺れてるよ……。


我妻君の腕に捕まりながら、ふわふわとまるで宙を浮いているような感覚になる。


あれ、私ちゃんと歩いてる??

もう、地を踏んでる感覚も無い……。


「あ、おい、まりあ!!」

「あ、我妻く……私、歩けてるでしょうか??」

「歩けてねー!むしろしなだれかかってるわ!」


私は、どうやら我妻君にしなだれかかってるらしい。

いや、もう自分でも良く分からない。


「ったく!だから無理すんなって言ってんのに!」

「うぅ……スミマセン」


ーフワリ

体が、浮き上がる感覚がする。

私は、ぼんやりとする頭で、我妻君を見つめた。