消された電灯。



部屋中に張られているポスター。

棚には大量のフィギア。ベットには大きな等身大抱き枕。

真っ暗な部屋のすみには、わずかな光が。


ゲームのケースが散らばった部屋のはしっこでゲームをする、女の子。






「ユウトくん...大好きだよ」




[ありがとう!僕も君のことが大好きだ。]




「ほ...んとに?」




[大好きだ。]





「うう...ぐすっ。ゆ、ゆ...ユウトくん!」





画面に抱きつく女の子。そんな残念な女の子に

本物の王子さまが現れました。





オタク少女✖王子のものがたり。