「──女だって思ってた」 ……え? 「初めて会った時から、女としか見てなかった」 「誉、くん……」 フッと切なげに落とされたその笑顔に、胸がきゅうと締め付けられる。 「“あの日”」 「……あの、日?」 「そう。あの日。お前が好きだって言ってくれた日」 「……あ」 誉くんの言う“あの日”がなんだか分かって、顔に熱がカァと集まっていく。 「あの時、おばさんから呼ばれなかったら……おじさんに送って貰ってなかったら。俺は、お前の気持ちに応えてた」 「……っ、誉くん、」 う、そ……。本当?