誉くんのことが…… 「す──」 「一年」 「……っ、」 「一年、我慢出来るか?」 「え……?」 いち、ねん……? 「二人きりで逢えなくても、お前は耐えられるか?」 「……っ、誉く、」 ギュッと握りしめられる右手に涙が一筋、こぼれ落ちる。 だって。 「なぁ、良いって言えよ」 誉くんが、笑ってるから。 「華恋」 困ったように。 でも照れくさそうに、笑ってるから。